保険 , 病気・ケガ

入院保険とは一体どういう保険なの?

入院保険とは一体どういう保険なの?

この記事の早わかり要約

  • 入院保険とは、病気やケガで入院した際に給付される保険の事です。
  • 給付金が支給されるのは、「治療を目的として入院をした場合」に限られます。
  • 公的医療制度によって医療費はある程度カバーされますが、あくまでも費用の一部です。治療に専念するためにも、経済的な準備はしっかり行いましょう。

入院保険とはどんな保険?

病気やケガで入院したときに備える保険と言えば、入院保険です。入院した際に給付金が支給される保険のことで、一般的に医療保険とも同義で使われています。入院保険の内容はどういったもので、加入の際にはどのようなことを考えればよいのでしょうか。入院保険は、入院日額×入院日数で給付額がきまる日額タイプの商品が主流になっています。最近では支払った実費を負担するタイプもあります。病気やケガで入院した場合に給付を受けることができるものの、あくまで「治療を目的として入院をした場合」という条件がつきます。検査入院(人間ドックや健康診断)の場合や美容整形など、治療を目的としていない入院については給付金の支給対象にはなりません。
また、出産で入院する場合も、自然分娩であれば病気ではないので給付金は支給されません。ただし、医療処置が必要になったときには、入院給付金の請求が可能な場合もあります。例えば重度のつわりや切迫早産などで早期に入院した場合や、帝王切開での出産だった場合などが考えられます。給付を受けることができるかどうかについては、加入する保険会社に確認しましょう。

入院保険の給付金とは

入院保険の給付金は主に入院給付金と手術給付金で構成されています。入院給付金は、入院1日あたりに支払われる入院給付金日額をベースに計算され、1日5千円〜1万円で設定されることが多いようです。最近は日帰り入院でも給付金が支給される商品が主流となってきました。
また、入院支払限度日数というものが保険ごとに定められています。例えば1回の入院で60日までと決められていれば、61日目以降の入院に対しては給付金は支払われません。退院後に同じ疾病を原因として入院した場合、最初の入院と次の入院の入院日数は合算されます。ただし、前の入院の退院日から次の入院までが一定期間以上(180日以上としている保険会社が一般的)空いている場合には、新たな入院として1日目からカウントし、給付金を受け取ることができます。最近は、長期入院に備えた特約を用意する保険会社も登場しています。
がん保険と医療保険の違いと必要性とは?手術給付金は、対象となる手術1回ごとに支給される給付金のことです。
ちなみに、生命保険で支払われる死亡保険金は課税対象になりますが、入院給付金は原則非課税で受け取ることができます。
ただし、生存給付金や祝い金などについては、課税の対象になることがありますので、受け取りの際によく確認するようにしましょう。保険金受け取り時の税金はどう決まる?

入院保険の選び方 特約でさらに安心を

また、契約の際に特約を付けた場合、給付金が上乗せされたり、診断一時金が支給されたりすることもあります。たとえば、がん入院特約を付けた場合、がんで入院した時には入院給付金が上乗せされます。また、3大疾病保障特約(がん・心筋梗塞・脳卒中)を付けると、3大疾病と診断された段階で入院せずとも一時金が支払われる商品も存在します。

入院保険の必要性とは

入院保険を考える前にまず知っておきたいのが、日本の健康保険制度についてです。日本は公的な医療保障が充実しています。健康保険に加入していれば、基本的に自己負担額は3割で済みますし、1ヶ月の医療費が高額になった場合は、「高額療養費制度」という仕組みを利用し、自己負担限度額を超えた費用を返還してもらう事もできます。知っておきたい!高額療養費制度を詳しく解説
そう考えると、十分な貯蓄がある人の中には「入院保険には加入しなくても大丈夫なのでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、病状によっては入院が長引くことも十分にあり得ますし、公的医療保険で保障されるのはあくまでも医療費の一部のみで、個室料金や食事代、洗濯や消耗品にかかる費用などは自己負担になります。また、入院することになった時に、「経済的な心配をしなくても良い」というのは大きな心の支えになります。病気やケガで入院した時、治療に専念するためにも、最低限の準備をしておくことをおすすめします。
入院保険についておわかりいただけたでしょうか。冒頭で医療保険と同義で使われているとお伝えしましたが、他の保険との違いも気になるという方は下記記事も参考にしてみてください。がん保険と医療保険の違いと必要性とは?

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おさらい

  • 入院保険とは、病気やケガで入院した際に給付される保険の事です。
  • 給付金が支給されるのは、「治療を目的として入院をした場合」に限られます。
  • 公的医療制度によって医療費はある程度カバーされますが、あくまでも費用の一部です。治療に専念するためにも、経済的な準備はしっかり行いましょう。

(最終更新日 : 2024年10月9日)

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