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がん保険と医療保険の違いと必要性とは?

がん保険と医療保険の違いと必要性とは?

この記事の早わかり要約

  • がん保険と医療保険は、保障範囲、免責期間の有無、入院の限度日数など、様々な点で違いがあります。
  • 両方の保険に加入していて、がんで入院となった場合は、給付金は重複して支払われます。
  • がん保険と医療保険はどちらにも利点があるため、予算面などを踏まえ、両方を組み合わせて加入するのも1つの方法です。

がん保険と医療保険の違いを比較しよう

がん保険医療保険には大きな違いがいくつかあります。もちろん、がん保険はがんを原因とした入院や手術などに対応している保険であるため、医療保険よりも保障範囲が狭くなります。ただ、違いはそれだけではないのです。違いを知ることで、それぞれ別々の意味があることがわかってきます。

免責期間の有無

最近の医療保険は責任開始日(申込、告知、入金が揃った日)以降の入院について保障するのが主流ですが、がん保険は違います。通常、がん保険は保険期間の始期から90日間程度の待ち時間があるのです。つまりがん保険に加入して、すぐにがんが発見された場合は保険金が出ないということです。
がん保険に加入している状態で、別のがん保険に入り直しを検討するのであれば、3ヶ月間は加入期間が重なるようにしないと、思わぬ事態になる可能性もあるので注意が必要です。3ヶ月間の免責期間を設けているのは、乳がんなど自分の触診で異変が分かる場合があるためです。モラル・リスク排除のための措置と考えて良いでしょう。がん保険の給付金の種類を知ろう!医療保険との違いもチェック

入院限度日数の制限

通常の医療保険には、1入院の入院日数と通算での入院日数に制限があります。1入院に対する制限は、60日や120日が多くなっています。また、1入院は連続した日数とは限らず、退院してから次の入院が180日空いていないと1入院とみなすことが多いのです。通算の入院日数は、1000日程度のものが一般的です。
それに対してがん保険の場合は、1入院も通算入院日数も無制限のものが大半です。最近でこそ、入院日数は短くなる傾向ですが、がんの場合、病院を転々としたり入退院を繰り返すケースもあります。
そんな時に、途中で入院の限度日数の上限に達してしまったとしたら…という不安を払拭できるのが、がん保険の特徴でもあります。

がん保険特有の給付金

がん保険には、がんと診断された時に一時金でお金が給付されるタイプのものがあります。この給付金は入院や手術などの治療を行わなくても支払い対象となるため、資金が早急に必要な場合に役立ちます。がん保険は必要?治療費の目安はどのくらい?

がん保険と医療保険の両方に加入していた場合どうなるの?

がん保険も医療保険も両方加入していて、がんで入院となった場合は、給付金は重複して支払われることになります。生命保険の場合は実損填補(じっそんてんぽ)ではないため、複数の契約でお支払いの対象になる場合にはそれぞれの契約から支払われることになるのです。
ただ、一部ではありますが、実損填補に似た仕組みの医療保険もあります。そのような内容の保険に加入している場合は、重複の際の支払いについて、保険会社に確認しておくと良いでしょう。

加入するなら、がん保険と医療保険どっちがいいの?

がん保険と医療保険は特徴が異なるため、どちらがいいとは一概には言えません。家計の状況に合わせて、月々に支払える予算内で両方を組み合わせるのも1つの方法です。また、どちらの保険でも商品によって内容に違いがあるので、何を選べばいいか迷ったらファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると良いでしょう。保険の相談相手の選び方がん保険と医療保険について詳しく見てきました。保険加入の際には、保険の種類だけでなく、保険期間の決定も重要な要素です。医療保険の定期型と終身型については、下記よりご確認ください。
定期保険と終身保険 医療保険の選び方

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おさらい

  • がん保険と医療保険は、保障範囲、免責期間の有無、入院の限度日数など、様々な点で違いがあります。
  • 両方の保険に加入していて、がんで入院となった場合は、給付金は重複して支払われます。
  • がん保険と医療保険はどちらにも利点があるため、予算面などを踏まえ、両方を組み合わせて加入するのも1つの方法です。

(最終更新日 : 2021年1月6日)

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