もくじ
介護にも老後にも備えたい!シングル女性の保険の悩みとは
保険は、万一のことが起こり、病気やケガで入院したときなどの経済的リスクに備えるものです。保険の種類には、死亡保障が充実しているタイプ以外にも、介護に備える介護保険や老後資金を準備するための個人年金保険などさまざまなタイプがあります。死亡保障は必要ないけれど、介護や老後の備えはしっかりとしたいと考えるシングル女性も多いのではないでしょうか。シングル女性が保険加入を考えたとき、生命保険の受取人、死亡保険金の受取人等(以下、保険の受取人)の指定を誰にすればいいか悩み、そのために保険加入を躊躇する人もいます。その理由は、介護や老後の備えとして保険を活用したくても、自分が死んだときにお金を遺す相手は簡単には決められないと考えるようです。目的に合った保険が見つかったらスムーズに決断できるように、シングル女性は、事前に保険の受取人の範囲を確認することが重要です。
保険の受取人は誰がいい?
シングル女性が保険の受取人として考えるのは、まず「親」ではないでしょうか。
その次に兄弟姉妹、甥、姪と考える人が多いようです。しかし、自分自身が40代や50代になったとき、親も高齢になり、兄弟姉妹も同じように年を重ねた現実を見て、保険の受取人は甥や姪と考える人もいるでしょう。保険の受取人の範囲は、一般的に保険金詐欺などのモラル・リスクを防ぐために「戸籍上の配偶者および二親等以内の血族」としている保険会社が多いです。配偶者および二親等以内の血族とは、配偶者、親、兄弟姉妹、祖父母、孫までです。甥、姪は三親等以内の血族となるため、保険の受取人の規定から外れてしまいます。しかし、各家庭の事情を考慮して、要件を満たせば個別に対応してくれる保険会社もあります。
また、家族の形も多様化しているため内縁関係や同性のパートナーを保険の受取人に指定できるケースもあります。もし、あなたが甥や姪を保険の受取人に考えているときは、甥や姪を指定できるか、また、受取人死亡の際に変更が可能かどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。
保険加入後に準備すること
シングル女性が保険に加入したら、自分に万一があった時の準備もしておきましょう。保険の加入目的が介護や老後の準備なら、自分が元気なうちは保険の契約内容を保険の受取人に伝えたくないと考えるかもしれません。保険の受取人に指定した事実は、保険の契約者しか知りません。万一が起きたときにすぐ対応できるように資産に関する重要な書類はまとめておきましょう。すでに加入している保険の受取人を変更することもできます。保険の受取人に関して詳しい話を聞きたい人は、専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談すると良いでしょう。ここでは、保険の受取人について見てきましたが、その受取人が亡くなってしまうというケースも考えられます。そのときに慌てないように下記記事も確認してみてくださいね。生命保険受取人の死亡時の手続きは何が必要?
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おさらい
- シングル女性が保険に加入する時、死亡保険金の受取人を決めきれない人もいるようです。事前に受取人の範囲を確認しておくことが重要です。
- 一般的に生命保険の受取人の範囲は、配偶者、親、兄弟姉妹、祖父母、孫までです。甥や姪を指定したいときは、個別に対応できるかを確認しましょう。
- 生命保険の受取人に関して詳しい話を聞きたい人は、専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると良いでしょう。