もくじ
シニア向けマンションとは
日本の65歳以上の高齢者人口数は年々増えていますが、それに伴い、シニア向けマンションといわれる不動産物件も増えていることをご存知ですか?
今回は、シニア向けマンションについて知識を深めていきましょう。
シニア向けマンションは、シニア世代、高齢者を対象にしたマンションであり、バリアフリーなど住みやすさに特化した住宅です。
通常の「住宅」としての機能だけでなく、レストランやジム、温泉など豪華な設備を備えている所もあります。
コンシェルジェサービスなどもあり、高齢に伴う暮らしに関する負担が軽減されることがほとんどです。
シニア向け分譲マンションの特徴と主な設備
バリアフリー仕様になっている1LDKから3LDKの物件が多く、以下のような設備が付いている物件も珍しくありません。
・大浴場や温泉施設
・マンション内のテナント(訪問介護、調剤薬局、各種クリニック)
・理容室、美容室
・フィットネスエリア
・食堂、共同リビング
このような、生活に必要なサービスが近くで受けられる環境が整っていることで、高齢者が安心して生活できるのが大きな特徴です。
シニア向けマンションの費用
費用についてですが、まず物件の購入費用が必要です。中には1億円を超える物件もあり、初期費用だけでかなりの費用が掛かることが考えられます。
シニア向けマンションには、入居後に発生する月額の生活費も発生します。管理費や食事代などの生活費が、月額数十万円にもなることもあります。
仮に介護が必要になった場合は、先ほどの管理費や食事代とは別に介護サービス代が掛かります。
介護サービスの場合は介護保険が適用されるため、ある程度は自己負担額を抑えることが可能ですが、それでも維持費が膨らむのは明らかです。
シニア向けマンションの入居メリット・デメリット
設備以外にもシニア向けマンションに住むと以下のようなメリットが考えられます。
充実したサービス
24時間体制でコンシェルジュが常駐しているケースもあります。入居者の送迎や安否確認、食事サービスなど様々なサービスが入居者の生活を支えてくれます。
暮らしやすい環境、安全性の高い空間以外は普段の暮らしとさほど変わらず、しかも同じような志の人が多いので、楽しくシニアライフを過ごせる環境とも言えます。
相続が可能
シニア向けマンションは物件を購入するため、住宅資産になります。そのため、将来的に子どもや親族に相続させることが可能です。
デメリットについても挙げておきましょう。
先述したように、多くの設備やサービスを備えている、購入価格は通常の分譲マンションよりも高額となるケースが多いです。
また、コンシェルジェなど各種サービスがあるところはその分、毎月必要な管理費が高くなります。住宅資産となるため、固定資産税も発生します。
住みやすさということを考えれば、シニア向けマンションはとても住みやすく、家事や洗濯などの負担も軽減され、悠々自適な生活を送ることができるかもしれません。
お金こそかかりますが、自分が亡くなった時には相続をさせることも可能であるため、財産を有意義に使う意味合いもあります。
将来、介護が必要になったときの家族の負担なども踏まえて、お金に余裕があれば、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
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おさらい
- シニア向けマンションはバリアフリー設備や各種サービスが備わっているなど、高齢者が安心して暮らすことを目的にしています。
- 各種サービスが豊富な分、物件の購入価格や入居後の月額生活費は比較的高い金額となりますが、住宅資産となるため、資産形成も可能になります。