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定年後の生活設計!今から考える定年までの資産形成術

定年後の生活設計!今から考える定年までの資産形成術

この記事の早わかり要約

  • 老後に必要な資金、定年後の収入などを踏まえ、いかに早いうちから老後資金を準備できるかが大切です。 
  • 資産形成機能のある生命保険なども活用しながら、老後の資金計画を立てておきましょう。 

定年後の生活設計はお早めに

老後・定年後の生活設計を考える上で、多くの方が、貯蓄の心配をされるのではないでしょうか。
以前は、普通にサラリーマンとして定年まで働けば、退職金と年金でリタイア後の人生も十分に過ごすことができる時代もありました。
しかし、少子高齢化が進む昨今、状況は一変しています。公的年金の支給開始年齢も2013年度から引き上げが始まり、今では65歳になっています。
このような状況ですので、充実したセカンドライフを送るためには老後の生活設計について今から考えていくことが大切です。

老後(定年退職後)にかかる生活費はどれくらい?

老後の生活設計を立てるためには、どれくらいのお金が必要か把握する必要があります。
日本人の平均寿命は84.3歳です。
生命保険文化センターによると、夫婦2人が老後生活を送る上で必要となる最低日常生活費の月額は22万円ということでした。
定年退職を65歳として、それ以降を老後とすると、平均寿命までに必要な金額は以下のようになります。
22万円×12ヶ月×19年=5,016万円
その他、日常の生活資金以外にも住宅の維持費、交際費、葬儀代、予備費など1,000万円程度は備えておきたいものです。
つまり、必要最低限の生活を送るには約6,000万円程度が必要になることがわかります。ゆとりをもった老後生活を送りたいという場合は更に多くのお金が必要です。

定年退職後の収入について

夫婦2人の場合の老後生活に必要な費用がわかったところで、収入額も知っておく必要がありますね。
老後に得られる大きな収入といえば、定年退職後にもらえる年金や退職金です。
定年による退職金は、大企業・公務員の大卒者等の場合、2,000万円受け取れる人もいれば、そもそも退職金制度自体がない会社も多くあります。
また、大企業・中小企業、公務員・会社員、大卒者等、職業や勤務年数によっても金額に大きな差が出ます。
続いて年金です。
2000年に定年を迎えた世代は支払った金額に対して約8.3倍受給できるのに対して、2010年に定年を迎えた世代は支払った金額は上昇し、受け取れる金額は4.6倍に減少するという結果が出ています。
これはひとえに少子高齢化が進んだことによるものです。
このような状況も踏まえ、若いうちからしっかりと老後の生活について考える必要がありますし、定年後の必要資金を貯蓄しておくことが必要であると言えます。
定年退職後の収入について
もしくは、まだまだ元気だから定年後も働きたいという方もいるでしょう。定年後も仕事を続けるという場合、収入は現役当時と同じくらい受け取れるのでしょうか?そのような選択肢も含めて、老後資金を考えておきたいものです。
老後の仕事の考え方 収入は現役時代の約何割?

老後の生活資金はいつから考えるべき?

一度、ご自身の老後の収入と支出のバランスについて考えてみてください。収入の方が不足している場合、将来のことを考えて少しずつお金を貯めていく必要があります。
20代など、早いうちから考えられれば良いのですが、20代は就職したばかりだったり、独身の方も多かったりと、なかなか将来のことを考える余裕がないという方も多いでしょう。
かといって40代後半から50代では老後までの時間的余裕が少なくなってしまう恐れがあります。
つまり、老後・定年後の資金準備について考え始めるのなら、30代の時期が良いという見方もできます。
例えば35歳から年間40万円貯蓄(月3.3万円)していったとしたら、25年後の60歳になる頃には1,000万円貯蓄できる計算になります。
仮に45歳から同額で貯蓄を始めると600万ほどしか貯蓄できませんし、1,000万を15年で貯蓄するには年間で約67万円、月5.6万円は貯蓄に回す必要があり、月々の負担も大きくなります。
老後資金の準備を始める年齢は人それぞれですが、ある程度自分自身の身が固まったタイミングで準備を始めると良いでしょう。
生命保険などの貯蓄型保険を活用

資産形成機能のある保険を活用

結婚や子育てなど、30代は人生の中でも支出の多い年代となる方も多いでしょう。
支出が多い分、お金を貯めるのは難しいかもしれませんが、全く老後の対策をしないのも不安なものですよね。
老後の資金対策の方法を考えておきたいものです。
みなさんは生命(終身)保険にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
生命保険と聞くと、「亡くなった時に家族にお金が支払われる」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、実はそれだけではありません。
生命保険の中には資産形成機能のある商品があります。
死亡保障としての保険本来の機能はもちろん、保険を使うことなく解約すれば解約返戻金としてお金が受け取れるタイプの保険です。
支払った金額よりも多くの解約返戻金を受け取れる場合もあります。
しかし、 早期の途中解約には注意が必要です。
多くの場合、支払った保険料よりも少ない額しか戻ってきませんし、解約すると保障がなくなってしまうからです。
ここまで、老後の生活設計について見てきました。
考えなくてはという気持ちがあっても、余裕がなくてなかなか行動に移せない方も多いかと思います。
しかし、老後の支出は増えることはあっても、減らすことはなかなか難しいものです。
少子高齢化が進む昨今だからこそ、早めに貯蓄を始めることが大切です。
この機会に現状の支出バランスを見直して、将来のために貯蓄を始めてみてはいかがでしょうか?

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おさらい

  • 老後に必要な資金、定年後の収入などを踏まえ、いかに早いうちから老後資金を準備できるかが大切です。
  • 資産形成機能のある生命保険なども活用しながら、老後の資金計画を立てておきましょう。

(最終更新日 : 2020年12月28日)

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