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保険のプロが教える、医療保険選びの注意点
「入院・手術代の備えに、医療保険・がん保険を考える人は多いかと思いますが、見落としがちなのが、働けなくなった時の所得の損失」と、ファイナンシャルプランナー(FP)の丸山さん。
「日本の保険制度は充実している」と丸山さんが言うように、治療費は3割の自己負担ですし、自己負担額が高額な場合の「高額療養費制度」があり、家計のダメージを抑えてくれます。
高額療養費制度とは?医療費が高額になったらまずチェック
一方、病気やケガで働けない時の所得の損失は、家計に大きなダメージが。「サラリーマンなら、健康保険の傷病手当金で給与(標準報酬日額)の3分の2が給付されますが、貯蓄が少なくて厳しいという人は、民間の保険でカバーするのも選択肢の一つかもしれません(丸山さん)」
休職中の傷病手当金はいくらもらえる?期間はいつまで?
丸山明仁先生について
1974年生まれ。埼玉県出身。外資系金融機関を経て、FPに転身。
保険相談の他、マネーセミナーの講師としても活躍する経験16年のエキスパート。豊富な例と、ユーモアを交えたわかりやすい説明が好評。
丸山先生より
「日本の保険制度は優秀ですが、現在、少子高齢化で国の健康保険制度が財政の重荷となっており、今後も保険料アップが予想されています。老後を安心感をもって過ごすためにも、今からしっかり備えておきたいですね。なお、保険は病気やケガになってからでは、逆に加入が難しくなる商品。後の祭りにならないよう、十分注意し、検討してください」