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がん保険の選び方 給付金は何回もらえる?

がん保険の選び方 給付金は何回もらえる?

この記事の早わかり要約

  • 医療技術の進化により、がん保険もどんどん新しくなるので、主流となっている治療方法に適したがん保険を選ぶことが大切です。
  •  診断給付金が無制限かどうか、上皮内がんでも保障の対象になっているかどうかを確認することなど、がん保険の選び方にはポイントがあります。 

がん保険の選び方

厚生労働省の「平成30年(2019)人口動態統計の年間推計」とがん情報サービスの「最新がん統計」によると、日本人の死亡要因の1位は悪性新生物、いわゆる“がん”で、日本人の2人に1人が、一生涯のうちにがんと診断されるということがわかります。
がんの告知を受けると絶望感を抱く方も多いかと思いますが、医療の発展と共に様々な治療法が確立されてきました。
しかしながら、がん治療は高度先進医療等で、健康保険だけでは賄いきれない多額の費用が発生することがあります。
また、先進医療や自由診療などは、金銭的に選択できないという場合もあるかもしれません。
今回は、がん保険の選び方について見ていきましょう。

定期型がん保険の選び方のポイントとは

まずはがん保険がどのようなものなのか把握することが、保険を選ぶ第一歩です。
がん保険は医療保険と同じく定期型と終身型の2種類があります。
まず、定期型の特徴をご紹介します。
定期型は、保険期間が限定されているため、終身型に比べて契約時の保険料が割安ですので、加入しやすいのがメリットですが、保障を継続させるには更新が必要となります。
更新を迎えると、その時点での年齢で保険料が再計算されます。
また、がんの治療方法は日々進化しているので、がん保険の内容も変わっていきます。
新たな商品が発売されたときに見直しをしやすいという点は、定期型の大きな魅力です。
若い世代の方や子宮がんや乳がんの発症率が上昇し始める20代から30代の女性など、 一時的にがん保険に加入したいという方には選びやすいタイプと言えるでしょう。
しかしながら、更新できる年齢に上限がある保険もありますので、契約前にしっかり内容を確認しましょう。
参考:厚生労働省「若年乳がん 拓かれた若年乳がん診療を目指して」

終身型がん保険の選び方のポイントとは

定期型に対して終身型は、保険期間が終身なので解約しない限り保障は一生涯続きます。
更新もありませんので、将来保険料が上がらないのでその点においても安心と言えるでしょう。
ですが、保険期間が長期にわたるため、定期型がん保険に比べて、月々の保険料は割高になります。
一生涯を保障してくれる終身型の方が選び方としては主流になっているようです。
終身型がん保険とは

がん保険に加入しても給付対象外になることも!?

わたしたちにとって「がん」と言えば、一つしかないイメージですが、実は医療上、がんは二つに大別されます。
まずは「悪性新生物」と呼ばれるもので、がん細胞自体が増殖進化し、転移の可能性があるものです。
もう一つは、「上皮内新生物」と呼ばれるもので、「がんの赤ちゃん」とも言われます。
適切に治療さえすれば転移や再発の可能性もほとんどないと言われています。
そういったことから「悪性新生物」の場合のみをがんと認定し、上皮内新生物の場合は保障の対象外となる商品もありますし、給付金が減額される場合があります。
しかし、いくら危険性が低いと言われる上皮内がんと言えど、がんには変わりありません。
保障の対象かどうかをよく確認しておきましょう。
合わせて、診断給付金の支払い回数に上限があるのかどうかも見ておくと良いでしょう。

診断給付金

がん保険の大枠がわかってきたところでその中身についても見ていきましょう。
まずは、診断給付金です。先ほど説明した「上皮内新生物」か「悪性新生物」かは、保障の対象かどうかに関わります。
がんと診断確定された時点で請求することができるので、まとまったお金をスピーディに受け取れる点においても重要度が高い項目です。
保険によっては百万円単位で支給され、軽症であればこの給付金で治療費をカバーできることもあります。
また日本には高額療養費制度があるとは言え、一般的に高額な治療費がかかるとされているがん治療ですので、治療が開始されるまでに大きなお金が入ってくるのも心強いでしょう。
高額療養費制度とは?医療費が高額になったらまずチェック

入院給付金・手術給付金

次に、がん治療のために入院したときに給付される「入院給付金」についてです。
基本的には医療保険と同じものですが、大きく違う点が1点あります。
通常、医療保険の場合、「入院支払限度日数」(1入院で給付金が支払われる日数の限度)や「通算支払限度日数」(全保険期間の中で、給付金を受け取れる日数の限度)に制限がありますが、がん保険の場合、無制限になります。
長期入院が必要になった際もカバーしてくれるという点が大きな違いです。
手術給付金」はがん治療で手術をする際に受け取れる給付金のことで、医療保険で受け取る内容と同じものです。

通院給付金

最後に、「通院給付金」です。
この給付金はその名の通り、入院ではなく通院治療の際に適応される給付金です。
最近の入院日数の短縮化という傾向から通院保障が手厚いがん保険の商品がたくさん出てきています。
この項目でポイントとなるのは入院しない場合の通院でも保障されるのかということです。
その他にも、入院日数の条件など、保険会社によって細かく規定がありますので、内容を事前によく確認しておくことが賢いがん保険の選び方です。

がん保険の必要性と選び方のポイント

近年、実に様々ながん保険の商品が出ており、何を決め手にすれば良いのかわからないという方が多いようです。
そこで特に見るべきポイントは、2つ。
1つ目は、がん診断給付金が生涯に一度のみの支給なのか、再発等による場合にも支給されるのかという点です。
がんは再発が多いとされている病気です。
特に、終身保障のがん保険を選ぶ場合には、複数回受け取れるタイプのがん保険かを確認しておきましょう。
2つ目はがん保険の中には、がんの種類によって、診断給付金の金額が異なるものもあります。
選び方のポイントとしては、前出したように、上皮内がんにかかった場合でも診断給付金が減額されないかどうかです。
がん保険の商品はたくさんのバリエーションがありますから、その保障内容がどういったものかをきちんと把握し、検討するのは難しいものです。
誰だって自分に合ったベストのものを選びたいと思います。がん保険の選び方のポイントとして大切なことは診断給付金が回数無制限で、上皮内がんでも保障の対象になっているかどうかです。
診断一時金が手厚くついていて、何度も使えるものであれば、入院費用や通院費用に充てることもできます。慎重に検討しましょう。

がん保険の選び方のポイント
また、この他にも女性の場合は、女性が罹患しやすいがんについても考えておきましょう。商品によって、保障の範囲もさまざまですので、がん保険に加入する場合は、ポイントを押さえながら各商品の比較も行い、自分にピッタリの保険を選びましょう。
女性のがん保険の選び方のポイントとは?

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おさらい

  • 医療技術の進化により、がん保険もどんどん新しくなるので、主流となっている治療方法に適したがん保険を選ぶことが大切です。
  • 診断給付金が無制限かどうか、上皮内がんでも保障の対象になっているかどうかを確認することなど、がん保険の選び方にはポイントがあります。 

(最終更新日 : 2020年12月28日)

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