退職・老後・年金

老後のお金の考え方 必要貯蓄額をチェック

老後のお金の考え方 必要貯蓄額をチェック

この記事の早わかり要約

  • 生涯未婚率が2035年に男性29.0%、女性19.2%にまでアップする見通しがされています。 
  • 将来受け取れる年金額を知った上で、早くから老後資金を準備することが、安心な老後生活に繋がります。

老後のお金、どうする?

昨今では、結婚せずに独身生活を満喫する方が増えています。平成27年版厚生労働白書「生涯未婚率の推移」では、生涯未婚率が2035年に男性は29.0%、女性は19.2%までアップする見通しとされています。
独身というと、お金と時間を自由に使えて一見優雅なイメージがあるかもしれません。若くて健康だと想像しづらいかもしれませんが、誰しもいつかは年をとるので、その時になって困らないように今から老後の対策をしっかりとしておく必要があります。

独身者が老後に必要な貯蓄額は?

総務省の家計調査(家計収支編)「平成30年(2018年)平均速報結果の概況」によると、65歳以上の単身世帯の高齢者は、平均して毎月162,833円(約16万円)の生活費がかかっています。
仮に85歳まで生きたとすると、老後にかかる生活費は平均で【16万円×12ヶ月×20年=3,840万円】となります。
厚生労働省の「平成30年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を元に将来もらえる年金額を見ていきます。国民年金は平均受給額が55,809円、厚生年金は145,865円となります。65歳から受給開始をしたとして85歳までにもらえる公的年金の受取額は
国民年金の場合、
55,809円×12ヶ月×20年=13,394,160円
となり、約1,300万円。
厚生年金の場合、
145,865円×12ヶ月×20年=35,007,600円 となり、
約3,500万円になります。
しかし、年金の受給額は加入期間、年金保険料を支払った期間、働き方、平均標準報酬月額、受給開始年齢、配偶者の有無などによっても異なります。あくまでも参考値とし、将来必要な金額を早めに用意しておくようにしましょう。
また、突然の病気や事故などで介護が必要になったときに、親や兄弟が遠く離れたところに住んでいたら、介護ヘルパーを頼んだり介護施設に入居したりする必要が生じるかもしれません。
その場合、介護費用も準備しておいた方が安心です。 下記に今から始められる対策をご紹介いたします。

現在の生活を見直し、計画的に貯蓄を始める

稼いだお金を全て使うのではなく、計画的に貯蓄をしていきましょう。給料をもらったら、先取り貯蓄をすることをオススメします。

保険を見直す

保険に入っている場合は、定期的に見直してみましょう。ライフスタイルが変われば、必要な保障の内容も変わります。医療保険に関しては、公的医療保険制度の内容も加味した上で必要な保障を考えると良いでしょう。

個人年金保険の加入を検討する

公的年金に加えて、自分でも老後資金を準備したいという人は、個人年金保険の検討をしてみてはいかがでしょうか。
個人年金保険は老後資金形成が本来の目的ですが、生命保険料控除が受けられるので、税制上のメリットを受けられるという嬉しい特徴もあります。
個人年金保険料税制適格特約を付加していれば、生命保険料控除とは別枠で個人年金保険料控除を受けることができ、控除枠を有効に利用することができます。
税制適格特約とは?個人年金保険を選ぶ大事なポイント

退職後に年金以外の収入を得る仕組みを作る

早いうちからコツコツと貯蓄をしても、もしインフレが進んでいたら、将来はお金の価値が今よりも下がっているかもしれません。
そんな事態にも備えられるように、これからは財産を投資したり運用したりすることも必要になってくるかもしれません。
「投資信託」や「外貨預金」、「不動産投資」なども活用しながら、将来収入を得る仕組みを早いうちから作っておくのもひとつでしょう。とはいえ、知識がないままいきなり始めるにはリスクがありますので、よく仕組みを理解したうえで始めましょう。

介護保険や老人ホームなどの介護サービスに関心を持つ

もし、生涯独身の場合、老後に介護サービスを利用する可能性は高くなります。日々の生活の中で、介護に関するニュースなどがあれば関心を持ち、公的介護保険や民間の介護保険のことも調べておくと安心です。
これからの人生何があるかわかりません。現在の生活を見直し、早いうちから老後に備えた準備をしていくことが大切です。
大きな額を貯めるのは先が長く大変だと思うかもしれませんが、毎月少額でもいいのでコツコツと貯蓄をする、保険を検討する、老後に必要な介護や福祉サービスの情報を得るアンテナを張っておくなど、まずは出来ることから始めてみると良いでしょう。
老後に必要な貯蓄額やどのように老後に備えればいいかがおわかりいただけたでしょうか。定年前後で変わる支出の変化等、詳しくお知りになりたい方は、下記を参考にしてみてくださいね。
老後資金をシミュレーション 一体いくら必要?

頼りになるFPの存在

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ご自分で調べるだけでは不安だという方は、「FPに相談する」という選択肢も検討してみませんか。

 

 

おさらい

  • 生涯未婚率が2035年に男性29.0%、女性19.2%にまでアップする見通しがされています。
  • 将来受け取れる年金額を知った上で、早くから老後資金を準備することが、安心な老後生活に繋がります。

(最終更新日 : 2024年10月9日)

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