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NISAとは?どこで口座を開設すればいいの?

NISAとは?どこで口座を開設すればいいの?

この記事の早わかり要約

  • NISA(ニーサ)とは、「少額」の「投資」が「非課税」になる制度です。金融庁の調査では2018年3月末時点で、約1,167万口座が開設されています。
  • NISA口座は1人1口座が原則。そのため「どこで開設するか」が重要になります。NISA口座を変更したいという場合は、1年単位で金融機関を変更できます。

NISA口座はどのくらい開設されている?

2014年から始まった投資制度、NISA(ニーサ)。金融庁の調査では2019年12月末時点で、約1,365万口座が開設されています。制度が始まってから、1,000万人以上の人が利用を検討し、行動していることがわかります。投資に興味がある人も、そうでない人も……改めてNISAについて勉強してみませんか。

NISAとは?わかりやすく説明

NISA(ニーサ)とは、正式名称を「少額投資非課税制度」と言い、その名の通り、「少額」の「投資」が「非課税」になる制度です。通常、株式や投資信託で出た利益に対しては20.315%の税金がかかります。それが、NISA口座を開設して株式や投資信託を購入すると、利益に税金がかからないのです。
例えば、10万円の利益が出た場合、通常は約2万円の税金がかかりますが、NISA口座を利用すれば税金がゼロになり、利益は非課税で全額受け取ることができます。NISA口座で投資できるのは年間120万円までで、最大で600万円の投資が可能です。非課税になる期間は、5年間。5年間の非課税期間が終了しても延長したい場合は翌年設定される非課税枠に移管すること(ロールオーバー)ができ、最長10年まで非課税での運用が可能になります。
ただし、ロールオーバーは金融機関を変更して行うことができません。投資できる対象は、株式や株式投資信託・ETF・REIT(不動産投資信託)の金融商品です。
また、NISA口座での取引は、一定期間の間に損失が出てしまったときに他の利益と相殺できる損益通算が使えません。

NISA口座はどこで開設する?メリット・デメリット

NISA口座は1人1口座が原則。そのため「どこで開設するか」が重要になります。初心者の人は、そもそもどこで開設すればいいのかの判断に迷ってしまいますよね。もし、開設後に他の金融機関に変更したいと思ったら、NISA口座は1年単位で金融機関を変更することができます。まずは、「利便性」「投資対象の多さ」「手数料の安さ」のどれか気になる選択肢を選んでみましょう。利便性を重視する人は、お給料が入ってきたり、貯金をしていたりする銀行での開設がオススメです。お金を送金する手間が省ける、口座の管理がまとめて出来るなどのメリットがあります。デメリットは、銀行では株式等を取り扱っていないので、投資信託への投資しかできないことです。
投資対象の多さを重視する人は、店舗がある証券会社での口座開設がオススメです。銀行と違い、株式なども投資対象になります。ただし、投信に係る手数料はネット証券と比べると高くなる傾向があります。手数料の安さを重視する人は、インターネット専用の証券会社での開設がオススメです。幅広い投資先を選べるだけでなく、投資にかかる手数料が低めに設定されている場合があります。デメリットは、手続きや投資対象などの説明・相談ができる相手がいないので、全てを自分で行う必要があることです。
NISAの魅力は、何といっても税制メリットがあることです。投資をしている人が恩恵を受けられる制度なので、「投資を始めてみようかな」と考えている人は検討してみると良いでしょう。つみたてNISAとは?

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おさらい

  • NISA(ニーサ)とは、「少額」の「投資」が「非課税」になる制度です。金融庁の調査では2019年12月末時点で、約1,365万口座が開設されています。
  • NISA口座は1人1口座が原則。そのため「どこで開設するか」が重要になります。NISA口座を変更したいという場合は、1年単位で金融機関を変更できます。

(最終更新日 : 2024年10月9日)

執筆者

荒木 千秋

ファイナンシャルプランナー、大阪電気通信大学金融経済学部特任講師

現在は、同大学の講師を中心としながら、お金に関する個別相談や、WEB媒体の執筆、女性向けセミナー等を開催。

メガバンクにて、富裕層や法人オーナーを対象とした投資相談業務に従事した経験により、金融商品の販売側と一般の投資者側の両方の視点に立ったお金の知識を伝えることをモットーにしている。

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