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必要保障額をシミュレーション!我が家の場合、いくら必要?

必要保障額をシミュレーション!我が家の場合、いくら必要?

この記事の早わかり要約

  • 必要保障額を考える上でのポイントは、平均的な話ではなく“自分の家族の場合”を想像することです。
  • 支出を確認する時には、“ライフイベント表”と“キャッシュフロー表”を利用しましょう。
  • 「一生分の収入から一生分の支出を引いた残りが必要な死亡保障金額」です。

私の家族は、いくら保障が必要?

生命保険文化センターの調査(令和元年度生活保障に関する調査)によると、日本人の約8割が生命保険に加入しているといわれています。それほど、身近な生命保険ですが「この保険で万一の保障はカバーできているかな?」とか「保険料、支払いすぎではないのかな?」と気になる人もいるかもしれませんね。
いざという時に自分たちを守ってくれる保険ですので、「これで安心」とちゃんと思えるように、生命保険の必要保障額の考え方を見ていきましょう。どのくらいの死亡保障が必要かは、残された家族の生活費や居住スタイル、子どもの進学プランなどによって変わってきます。そのため、一般的、平均的な話ではなく“自分の家族の場合”を想像することが必要保障額を考える上でのポイントになります。まずは万一が起こった時の“収入”を考えてみましょう。
世帯主に万一があった時の収入として、公的遺族年金を受け取ることができます。加入している年金制度や、家族の年齢、子どもがいるかで受け取れる遺族年金の種類や金額などの細かい条件は異なります。遺族年金を受け取ることができるので、世帯主の給料収入がなくなっても、全ての収入がなくなる訳ではありません。
また、亡くなった人が会社員なら、勤務先から死亡退職金や見舞金などが出る可能性もあります。家族にとって必要な保障金額を知るためにも、遺族年金や万一のことがあった時の会社の制度などを調べておきましょう。このように、遺族年金などの収入があるため、残された家族の生活費の全てを準備する必要はありません。

具体的に必要保障額を試算してみよう

次に“支出”を確認してみましょう。支出を確認する時に活用したいのが“ライフイベント表”と“キャッシュフロー表”です。家を建てたい、退職後は海外移住したい等の生涯における生活設計をライフイベントといい、それを表にしたものがライフイベント表です。将来を予測して人生をプランニングするライフプランの実現のためのお金・将来に渡る収支状況・貯蓄残高の予想をまとめ、お金の流れをわかりやすくしたものをキャッシュフロー表といいます。キャッシュフロー表は、これからのライフイベントや資金計画を明らかにするだけではなく、世帯主に万一のことがあったときにも役立ちます。キャッシュフロー表には、生活費やライフイベントの費用を明記しているので必要保障額の計算の参考にして、生活費や大きな支出を具体的に考えましょう。

必要保障額は収入と支出の関係が大事

世帯主に万一のことがあったときの“一生分の支出”から“一生分の収入”を引いて足りなかった部分が、必要な死亡保障金額になります。一生分の支出とは、子どもが独立するまでの期間の家族の生活費と、子ども独立後の配偶者の平均余命までの生活費など、その他の必要資金を足し合わせた金額になります。一生分の収入は、遺族年金や死亡退職金、保有している金融資産を足した金額になります。収入から支出を差し引いてプラスになれば安心ですし、マイナスなら保険等でカバーすることも検討したいですね。
収入として考えられるのは、公的遺族年金や勤務先からの死亡退職金等、また残された家族が働くという選択肢もあるでしょう。支出として考えられるのは、生活費や子どもの教育費などが主になります。この時に、気に留めてもらいたいのが、“私の家族の場合はどうなのか”を考えることです。ライフイベント表やキャッシュフロー表を参考に計算して、一般論ではない“自分にとって必要な金額”を知ることが大切ですよ。また、この必要保障額、一度確認したら一生変わらないというわけではありません。ライフイベントの発生等によって、必要保障額が変わる可能性があります。必要に応じて確認してみると良いでしょう。結婚をした際の保障については下記記事を参考にしてみてください。結婚は保険の見直しのタイミング!夫婦で保障内容をよく確認

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おさらい

  • 必要保障額を考える上でのポイントは、平均的な話ではなく“自分の家族の場合”を想像することです。
  • 支出を確認する時には、“ライフイベント表”と“キャッシュフロー表”を利用しましょう。
  • 「一生分の収入から一生分の支出を引いた残りが必要な死亡保障金額」です。

(最終更新日 : 2020年12月22日)

執筆者

荒木 千秋

ファイナンシャルプランナー、大阪電気通信大学金融経済学部特任講師

現在は、同大学の講師を中心としながら、お金に関する個別相談や、WEB媒体の執筆、女性向けセミナー等を開催。

メガバンクにて、富裕層や法人オーナーを対象とした投資相談業務に従事した経験により、金融商品の販売側と一般の投資者側の両方の視点に立ったお金の知識を伝えることをモットーにしている。

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