もくじ
「終身医療保険」とは
最近よく耳にする「終身医療保険」。名前から大体想像はつくかもしれませんが、実際どういう内容なのか知らないという人もいるのではないでしょうか。
医療保険は自分の身を守るための保険ですので、しっかりと知っておいて損はありません。今回は、「終身医療保険」の特徴をご紹介します。
「終身医療保険」とは、名前の通り「生きている間はずっと保障が続く医療保険」です。以前は、期間が決まっている「定期保険」が主流でしたが、昨今では、一度入れば一生涯保障が続くという点から終身医療保険が人気となっています。
医療保険の定期型と終身型を比較して考えたいという方は、下記記事を参考にしてみてください。
定期保険と終身保険 医療保険の選び方
保険料が一生上がらない?「終身医療保険」の特徴とは
「終身医療保険」の特徴といえば、加入した年齢から保険料が上がらないことです。加入年齢が若ければ若いほど保険料が安く、年齢が上がるにつれて保険料が高くなっていきます。
こうすることで、全体の保険料の割合を上手く保っているのです。20歳の頃に入った保険の保険料が60歳になっても変わらないのは大きなポイントです。
「終身医療保険」のメリット・デメリットを比較
「終身医療保険」は、一見いい所だらけのように見えますが、メリットだけでなくデメリットもあります。以下でそれぞれ紹介していきます。
メリット
1つ目のメリットは、なんといっても保険料が上がらないところ。一度入ってしまえば、保険料が上がるという悩みとはおさらばです。
一生涯変わらない料金なので、保険料を固定費として見なすことができ、家計の管理もしやすくなります。これは主婦の方にとってありがたいメリットではないでしょうか。
2つ目のメリットは、年齢が上がった時の保険料負担が軽くなること。日本企業の定年は65歳のところがほとんどです。定年を過ぎると、会社員時代の安定した収入から年金生活に変わります。
高齢になるにつれ、病気やケガのリスクが増え、保険を使う可能性が高くなるので、「終身医療保険」の保険料の安さは家計の味方です。
デメリット
1つ目のデメリットは、保険の見直しがしにくくなることです。「終身医療保険」のメリットである、一生涯保障・保険料が一定であることは、時にデメリットになりえます。
医療制度は時代とともに変化していくものですので、それに伴った新しい保険も随時発売されています。しかし、今まで入っていた保険の保険料の安さを理由に、保険に入ったまま見直さないということも考えられます。
2つ目のデメリットは、2つめのメリットと真逆になりますが、高齢時の保険料負担が重くなる可能性があることです。保険料の支払方法を終身払いにしている場合、80歳、90歳になっても一生涯支払いが続きます。
加入時に安いからといって、あれもこれもと保障を手厚くしすぎると、定年後に収入が減ったときに大きな負担になりかねません。
また、定年後の保険料負担を減らすために、支払方法を有期払いにしていたとしても、終身払いに比べ保険料が割高になり、月々の保険料の負担が大きくなるので注意が必要です。
一生付き合う保険だからこそ、保障内容を吟味し、将来を見据えて決定しましょう。
「終身医療保険」の選び方のポイント
各保険会社から、多くの終身医療保険が販売されています。
選ぶときは、保障内容が適正か、高齢になったときでも支払える保険料か、保険料の安さだけでなく内容が自分に合っているか、支払方法はどうするかといった点を考慮すると良いでしょう。
いくら保険料が安くても、自分の望む保障がない保険では意味がありません。本当に自分に合っているのかどうかを見極めることが何よりも大切です。
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おさらい
- 終身医療保険とは、一生涯保障が続く医療保険のことです。
- 一度加入すれば、保険料が上がらない点が終身医療保険のメリットですが、終身払いにすると支払いも一生続くので、定年後の家計を圧迫しないよう支払い方法を吟味しましょう。
- 終身医療保険を選ぶ際は、保障内容、支払方法、定年後の保険料負担の大きさなどといった点を考慮して決めると良いでしょう。