もくじ
そもそも「日帰り入院」って?
医療保険のパンフレットやCMで「日帰り入院も保障」という言葉を見かけたことはありませんか。
入院期間の短期化が進んでいることによって、医療保険の保障内容も、短期入院に対応しているものが増えてきています。
「厚生労働省の患者調査(平成29年)」によると、一般病床の患者の71.9%の人が14日以内に退院しています。
平成17年の一般病床の患者が、14日以内に退院している割合が66.1%だったことと比較すると、少しずつ入院日数が短くなっていることがわかります。
このような変化に対応して、医療保険は「日帰り入院」でも入院給付金の対象になるものが増えてきました。
しかし、「日帰り入院」が給付金の対象となっていても、日帰り入院の意味が理解できていないと自分にとって役立つ内容なのかはわからないですよね。
通院と日帰り入院の違いって?
“通院”とは、外来や往診を利用して医師の治療を受けることをいいます。
多くの人が利用する方法で、風邪やケガで病院に通うことなどが該当するのでイメージしやすいのではないでしょうか。
一方で、“日帰り入院”とは、入院基本料などの支払いが必要になり、入院日と退院日が同じ日の“入院”をいいます。
たとえば、「緊急入院をしたけど、その日のうちに容態が落ち着いたので夕方には退院した」ケース。
このようなケースも日帰り入院となる場合があります。
病気やケガをして病院で治療を受け、それが“日帰り入院”として、入院給付金の給付に該当するかは、保険会社ごとに判断されます。
ただし、一般的には以下の2つの要件を基にして判断しています。
・病院から発行される医療費の請求書の欄に「入院基本料」がある(入院基本料を支払っている)
・入院日と退院日が同じ日である
給付金を請求する判断に迷ったら、保険会社に直接問い合わせてみるのが良いでしょう。
医療保険を選ぶポイントは
医療保険を選ぶときには、“保険期間や保険料の払込期間”、“何日目から入院給付金が給付されるのか”、“入院給付の支払限度日数”など、保険の内容をよく比較して選ぶことが重要です。
特に「入院何日目から入院給付金が支払われるのか」は、医療保険を選ぶときに大切なポイントになります。
病気やケガで、“何日間入院したら、何日目から入院給付金が受け取れるのか”の基準は、保険商品ごとに違います。
入院給付金を受け取るための入院日数には、「日帰り入院から」「1泊2日以上の入院から」「4泊5日以上の入院(最初の4日間は給付対象外)」など様々なタイプがあります。
入院の短期化に対応しているタイプを選ぶのか、三大疾病(悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中)など特定の病気の保障が手厚いタイプを選ぶのかなど、自分の考えに合った医療保険を選ぶと良いでしょう。
「通院」と「日帰り入院」は混同しがちかもしれませんが、しっかりその違いを把握しておきましょう。
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おさらい
- 日帰り入院とは、入院日と退院日が同じ日の入院のことをいいます。
- 通院とは、外来や往診を利用して医師の治療を受けることです。
- 医療保険によっては、日帰り入院でも入院給付金の対象となる場合があります。