教育資金の準備方法として人気のある学資保険。しかし、定期預金や低解約返戻金型終身保険、外貨預金など、学資保険以外にも教育資金の貯め方はさまざま。
学資保険という選択が、本当に必要かどうか、迷っている人も多いのではないでしょうか。
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そこで今回は、学資保険を選ぶ上でおさえておきたい4つのの特徴をピックアップしてみました。ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
こんな人は学資保険を要チェック
1.着実にお金を貯めたい人
2.貯蓄が苦手な人
3.できるだけお金を節約したい人
4.自分(親)に何かあったときが心配な人
あなたは該当する項目はあったでしょうか。次に、学資保険のメリットをご紹介したいと思います。
着実にお金を貯めたい人のメリット
中には返戻率が100%を超える商品がある
保険商品の中には返戻率が100%を超える保険もあり、そういった保険は支払った保険料よりも多い金額を受け取ることができます。
外貨預金や株の運用ができるほどまとまった元手がなくても、月々の支払いができれば、積み立てのような感覚で毎月貯めていくことが可能です。
貯蓄が苦手な人のメリット
貯蓄の仕組みがつくりやすい
学資保険に加入すると、毎月一定額が銀行口座から引き落とされることになるので、貯蓄の仕組みがつくりやすくなります。
また、途中で解約すると、解約返戻金は支払い保険料を下回ってしまうリスクがあるので、「損をしたくない」という気持ちから満期まで頑張って継続しやすいようです。貯めたお金を途中で引き出してしまいがちな貯蓄が苦手な人にはオススメの手段と言えそうです。
できるだけお金を節約したい人のメリット
税金が控除される
生命保険料控除の対象であるため、学資保険に加入し控除の申請を行えば税金が控除されます。所得税で最大4万円、住民税で最大2万8千円が課税対象から控除されます。これは、生命保険の一種である学資保険ならではのメリットです。
自分(親)に何かあったときが心配な人のメリット
保険料払込免除特則がある
学資保険は、契約者(親)が亡くなったり、重度の障害状態になったりした際には、以降の保険料の払込が免除になる保険料払込免除特則が設けられているものがあります。
さらに満期時には、きちんと満期まで払い込んだときと同じ給付金が支払われます。 また、育英年金が給付されるプランを選んでいると、契約者に万が一のことがあった場合、満期の給付金とは別に毎年保険金を受け取ることができます。
このように、万が一に備えられるのは保険ならではの特徴と言えるでしょう。
注意するべきデメリットは?
ここまではメリットを挙げてきましたが、学資保険にはデメリットもあります。自分の家庭にとって、メリットとデメリット、どちらが上回るかよく検討しましょう。
固定金利なのでインフレに弱い
学資保険は固定金利商品です。そのため、満期になる前に金利が上がった、契約時より教育費が高騰したというケースも考えられます。
中途解約すると受取金額が少なくなる恐れがある
一般的に、中途で解約すると、解約返戻金は支払った保険料よりも少ない金額となります。
学資保険は現在まとまったお金がなく、貯蓄の苦手な人にはオススメな方法とも言えますが、必ずしもすべての人に必要なわけではありません。
将来的にどれくらい教育資金が必要なのか、いつ必要となるのかを検討した上で、ご家庭に合った方法で資金を準備していくことが重要です。
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おさらい
- 学資保険は、着実にお金を貯めたい・貯蓄が苦手・節約志向・万が一に備えたいという人に向いている保険と言えます。
- 中途解約すると受取金額が少なくなるリスクがある、インフレに弱いなどのデメリットも踏まえ、家庭に合った貯蓄方法を選ぶことが大切です。