もくじ
学費の前に塾代が高いという声も
かわいい子どもの学費は、あらかじめしっかり準備したいものですよね。学資保険や、積立預金などの教育資金向けの金融商品も充実していますが、あなたは既に準備されていますか?「焦って定期預金を崩した」「足りなくなって親に借りた」という声を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
その原因として、“教育費が必要になる時期を見誤る”という点があげられます。教育費は、塾代などの入学準備費も含め、実際にお金を払うタイムスケジュールで考えることが大切です。
例えば、大学の学費なら“高校卒業後の4月”と考えますが、実は、高校2年生の春休み頃から予備校などの「春季講習」等を受講するお子さんがいるため、その頃から塾代(入学準備費)がかかり始めるといえます。そこで、今回は入学準備の費用と、その時期を中心に一緒に確認してみましょう。実際にかかる塾代なども含めた「いつまでにいくら?」を見て、資金の準備の参考にしてみてください。
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大学受験の塾代の平均は?
大学受験の例を続けましょう。文部科学省 平成30年度子供の学習費調査によると、学年別の学習塾にかける費用は高校3年生で公立150,650円、私立183,807円となっています。ただし、この費用はあくまでも平均で、塾を利用していない費用ゼロの人も含まれていますので、目安としてお考えください。
また、春季講習、夏期講習などでは、別途費用がかかることがほとんどです。また、文系、理系、医・薬系、芸術系など進路によって、費用にも大差があります。さらに“弱点補強”や、“近年頻出問題特化”などといった講習が目白押しで、子どものためにと、ついついあれもこれもと申し込んであげたいと思うご両親もいらっしゃるのではないでしょうか。直前講習や合宿に行くという場合もあるでしょう。また、支払いも、月謝制から一括払いまでさまざまです。いきなりポンと出せる金額ではないので、教育費も、長期で無理なく準備したいものです。一般的に言われている幼稚園から大学受験・大学学費までの費用は、下記のコラムでも紹介しています。教育費の内訳は?幼稚園から大学までいくらかかる?
私立の小学校や中学校に進学する場合も、かなり高額の費用がかかることがわかりますね。大学卒業までの長い目で見て、計画的に準備を進めたいものです。
頼りになる学資保険は、受け取り時期に注意! 早生まれは間に合わない心配も!?
「うちは、学資保険に入っているから」というご家族は安心ですね。ですが、早生まれのお子さんは要注意です。“子どもの誕生日頃”に学資保険に加入された方もいらっしゃると思います。実際の受取日は、「満年齢を迎えた後の契約応当日」というのが決まりで、実際には契約日頃、と考えられます。1月生まれで、4月1日が契約日ですと4月1日が受取日になります。
進学準備のお金の準備は、4月では間に合いません。遅くとも高校3年生の2月くらいにはしなければならないですし、早い場合には夏といったことも考えられます。というのも、早い大学では、2月くらいまでに手続きをしなければ、というところもあるからです。学資金の受け取りを17歳(高校2年生)の契約応当日に設定できる場合もありますが、もし、「間に合わないかもしれない…」という心配がある場合は、入学金相当額などは、学資保険とは別に準備した方がいいのかもしれません。
準備万端で予算が余ったら、他に楽しい使い道を検討する夢も広がります。かわいいわが子の将来がかかっていると思うと、両親ともについついお財布のヒモが緩くなりがちです。具体的に進学が目の前に迫る前に、“我が家の方針”を一度話し合っておくのも一案です。その際は、“実際に支払いが発生する時期”もあわせて検討してみましょう。万全の準備が整えば、余裕でわが子を応援できるに違いありません。また、教育資金と老後資金のバランスを取りたいなど、教育資金以外のお金のことも気になりますよね。そんな方はFPに相談してみてはいかがでしょうか。
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おさらい
- 教育費の時期は、塾代などの入学準備費も含め、実際にお金を払うタイムスケジュールで考えたいものです。
- 受験前に塾や予備校に通う場合、年間の費用だけでなく特別講習等にかかる費用までを含めて用意しておきましょう。
- 学資保険の受け取りは満期日の後の「契約応当日」。特に早生まれのお子さんは受取日に注意しましょう。