もくじ
1年で100万円、どう貯める?
1年間で100万円を貯金するためには、どうしたらいいでしょうか?
1年で100万円ということは、1ヶ月につき83,333円。貯金できない額ではないですが、なかなかハードルが高いですよね……。
100万円を確実に貯めるコツは、給料が入ったら、まず83,333円を別の口座に移すこと。このお金ははじめからなかったことにして、残った分でやりくりするために、使うお金を「減らす」ことを考えましょう。
そして、足りない分を「増やす」ことです。 ここでは、今までの生活レベルを下げずに、少しの努力と工夫で「減らす」と「増やす」を実践する「100万円貯金術」をご紹介します。
まずは大きなお金から!固定費を節約して差額を貯金
まずは、固定費を減らすことから。毎日チラシとにらめっこしてスーパーでの数十円を節約するよりも、固定費を削ったほうが、ずっとインパクトは大きくなります。
保険の見直しは貯金成功への大きな一歩
年間で多くの金額をかけている項目として、保険料がある人も多いのではないでしょうか。
どんな保険に加入していて、いくら費用を払っているか充分に理解できていますか?このタイミングで自分や家族が入っている保険を見直してみましょう。
特に、こんな方は保険を見直すことをオススメします!
・結婚前に加入した保険を見直していない
・配偶者の加入している保険の内容を知らない
・内容をよく理解せず保険に加入をした覚えがある
保険の見直すタイミングはライフステージが変わるタイミングで行うのが基本と言われています。
結婚前に加入した保障内容が、結婚した今、旦那さまやお子さまのために必要な保障内容なのか今一度確認しましょう。 また、自分のものは理解していても旦那さまの保険内容を知らないなんてことはありませんか?
旦那さまに何かあったときのためにも、保障内容を充分に理解しておきましょう。保障内容を整理することで、将来の安心と備えを用意することができるのです。
通信費の削減は貯金への重要ポイント
月々の携帯電話やインターネット代はいくらかかっていますか?計算してみるとかなりの固定費がかかっていて驚いたという経験をした方もいるのではないでしょうか。
携帯電話は、格安SIMに変更することで、毎月の携帯代を大幅に削減できます。格安SIMは、月額2,000円程度で利用できます。
例えば、1人につき毎月8,000円携帯料金がかかっていたとしたら、月々6,000円の節約(貯金)になります。
また、年数縛りの契約もないので、違約金の心配をする必要もありません。
次にインターネット代。こちらは逆に年数縛りを上手に活用するのも手です。 比較サイトなどを通じて2年契約の申し込みを行うと、一定期間が経過した後にキャッシュバックがもらえるプロバイダも多くあります。
多いところでは6万円程度がキャッシュバックされることもあるようです。
また、スマホ、PC、タブレットと複数の端末でインターネットを使っている場合には、モバイルルーターの導入を検討するのもいいでしょう。
スマートフォンやタブレットは、パケット通信を使わずにWi-Fi接続を行うことで、固定費を抑えることができます。
プロバイダ料金が1ヶ月4,000円から、2,000円になったとしたら、2,000円の節約になります。
光熱費は削減できる
いたるところで言われている光熱費の削減。家計の中では比較的削減しやすいだけに、やはり無視できません。
まずは電気。電気代は、電気プランの見直しをすることで、大幅に安くなることがあります。
「昼間は家にいない」「土日によく使う」といった各家庭におけるライフスタイルの特性を見極めて、電気プランを再考しましょう。
また、東京電力をお使いの場合には、契約アンペアを見直すことも有効です。電気の基本料金は、契約アンペア数によって異なります。
ライフスタイルにもよりますが、同時にたくさんの家電製品を使わない場合には、低いアンペア数に変えることで基本料金を抑えることができ、貯金へ繋がります。
さらに、2016年4月からは電力自由化が始まり、電力会社や電気プランを自由に選べるようになりました。電気料金比較サイト等を活用しながらライフスタイルにあった電力会社を選び、賢く貯金へ繋げましょう。
次に水道代です。水道代は比較的安く感じられますが、それだけに意識が向きにくいところ。
食器洗浄機を使う、シャワーを減らすなどして、“流しっぱなし”時間を短くし、こまめに節約するといいでしょう。いずれも、給湯器や電気温水器を使う時間が短縮され、ガス代や電気代の節約にも繋がります。
他にも、冬は服を着込んで暖房費を節約する、夏は扇風機を上手に使って空気を循環させる、食材の解凍は電子レンジではなく時間をかけて冷蔵庫で行うなど、日々の生活の中で細かな工夫を心がけましょう。
これまでの使用状況にもよりますが、例えば4人家族の家庭なら、これだけで1ヶ月に4,000円程度の節約効果が見込める可能性もありますよ。
小さくコツコツ。食費や生活費の節約から見る貯金術
すべての支払い方法を見直す
食費や生活費の内訳を見直す前に、まずは支払い方法を見直しましょう。
毎回現金で払っている場合には、ポイントが貯まるクレジットカード払いに切り替えるのも良いでしょう。
月に50,000円の買い物をしている場合、これだけでひと月に約500円相当のポイントが貯まるカードもあります。
また、ポイントカードはなるべく少数にまとめると良いでしょう。おトクだと思ってあれもこれもと作っていては、結局どれもポイントが貯まらなということになってしまうかもしれません。
よく行く店舗のポイントカード数枚に絞り、グループ企業など、ポイントが貯まる店舗を上手に活用しましょう。
各家庭に家に合った買い物をする
最近のスーパーでは、少人数家庭用に小分けにされた食材が多く置かれています。カット野菜やカットフルーツ、1切れずつスライスされたお刺身など、見た目もきれいで便利ですよね。
これらの商品は確かに便利なのですが、加工されている分、価格も若干高くなっています。
一人暮らしなら小分けの方が便利ですが、家族4人の場合はどうでしょうか?少し手間はかかりますが、中身は同じ。
少し頑張って、加工されていないものを選択しましょう。
まとめ買いには大型スーパーも便利。大容量のものが多いですが、ご近所さんと一緒に行って分ければ節約になります。
さらに、飲料や米などはインターネットで買った方が安いこともあります。長期保存ができるものは、まとめ買いも検討しましょう。 1回の買い物での差額は500円だとしても、積み重ねれば大きな差になります。
ネットオークションを活用する
生活用品や衣料品はインターネットのオークションサイトを活用しましょう。
最近はスマホで使えるサービスも増えて、専門的な知識がなくても誰でも手軽に出品できるようになりました。
シーズンに一度はクローゼットを整理して、いらなくなった服を出品してみましょう。
自分で写真を撮ったり説明を書いたりするのが苦手な人は、買取業者にお願いするのも手です。
その場合は、いらなくなった服や靴をダンボールで郵送するだけで、買取金額を指定の口座に振り込んでもらえます。
デザインが古くなった貴金属や家に眠っているジュエリーが思いのほか高価になるなんてことも!振り込まれたお金を次の洋服代に回せば、欲しい服が手に入り、部屋も片付いてまさに一石二鳥です。
「ふるさと納税」を食費の足しに
「貯金しなきゃ!」とは思うものの、節制ばかりするのはつらいもの。それにやっぱり、おいしいものは食べたいですよね。そんな時はふるさと納税にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ふるさと納税とは、好きな地方自治体に2,000円を超える寄附をすると、所得税や住民税が控除される制度です。2015年からは、一定の条件が揃えば確定申告の手続きが不要になり、さらに利用しやすくなりました。
この制度が人気を呼んだ理由は、バラエティに富んだ返礼品。
寄附先の地方自治体ごとに特産品などがお礼として用意されており、寄附金額に応じて受け取れる仕組みになっています。
内容は、お米や野菜、肉、魚介類、お菓子などさまざま。
各地方自治体が趣向を凝らした品々を用意しています。 寄附先や使い道も選べて、食費も節約できる、ふるさと納税。興味がある方は利用してみてはいかがでしょうか。
ふるさと納税の仕組みを解説!
お金を「増やす」プチ労働
これまでは出費を「減らす」工夫を紹介してきましたが、減らすにも限界があります。
給与収入が限られている中でどうしたらいいの……?そんな時には手軽にできる“お小遣い稼ぎ”がオススメです。
座談会やアンケートに参加
調査会社が募集している調査員に応募するのはいかがでしょうか。
調査員になると、企業の新商品を試したり、アンケートに答えたりするたびに謝礼が受け取れます。
参加は登録制。インターネットで登録しておくと、調査の参加依頼がメールで送られてきます。興味がある内容があれば、積極的に参加してみましょう。
アンケートの謝礼は1回数円〜数百円ですが、座談会への参加となると1時間で1万円程度となることも……。空き時間にできるので、まずは登録しておくと良いでしょう。謝礼は迷わず貯金することです。
手作りグッズを販売しよう
手芸やDIY、アクセサリー作りが得意な方は、手作り品を販売できるマーケットプレイスで販売してみましょう。
日本でもさまざまなオンラインサービスがあります。
サイトでは、幼稚園バッグやヘアアクセサリーなどの手作り品から、本格的なレザーアイテムまで、幅広い商品が販売されています。
趣味で何気なく手作りしていたアクセサリーも、誰かにとっては「どうしても欲しいアイテム」になるかもしれません。1品から出品できるので、すぐに始められます。
得意分野でお小遣い稼ぎ
手作りは苦手でも、何か得意なことがある人は、ソーシャルマッチングサービスに登録してみるのもいいでしょう。
たとえば、ワンコインで自分の得意なことを“販売”することができるサービスもあります。
内容は、知識や情報、スキルなどさまざま。たとえば、「新宿で飲み会に適したお店を紹介する」「twitterのアイコンを作る」といった具合に、手軽にできて誰かに喜んでもらえる内容が人気のようです。
自分自身も楽しくて、同時にお小遣いも稼げると、やりがいも生まれますね。同じ100万円を貯めるにも、楽しくやるのと我慢しながらやるのでは大違いです。
今回ご紹介した貯金術は、どれも少しの工夫や手間をかければできることばかり。思い立ったが吉日。
さっそく今日から始めてみてはいかがでしょうか。100万円の使い道をイメージしながら、少しの努力と工夫をしてみてくださいね。
頼りになるFPの存在
「お金のことを相談できる場所やサービスがある」ことをご存じですか?
資産形成・家計見直しのプロフェッショナルとして、ファイナンシャルプランナー(FP)がいます。FPに相談することで、お金のお悩みやご不安の解決法のヒントが得られるかもしれません。
ご自分で調べるだけでは不安だという方は、「FPに相談する」という選択肢も検討してみませんか。
おさらい
- 小さな変動費より、大きな固定費を節約することで、貯金の成功率がグッと高まります。
- 固定費の中でも加入している保険を見直すことで、貯金成功への大きな一歩に繋がるかもしれません。