家庭における調味料の消費額に変化が起きているのは知っていますか?調味料の消費額の変化は、私たちに食費節約のヒントを教えてくれるかもしれません。
もくじ
「さしすせそ」よりも、めんつゆ!?
調味料の消費は、「さしすせそ」と呼ばれる砂糖・塩・酢・しょうゆ・味噌の基本調味料が主流でしたが、近年つゆ・たれ・ドレッシングなどの加工調味料を使う家庭が増えています。2018年の総務省の家計調査(2人以上の世帯)によると、基本調味料の年間消費額の平均は、6,547円でした。2000年の家計調査の9,200円から、2,653円も減ったことになります。
その一方で、加工度の高い調味料の消費額が増えたため、調味料全体の消費額は36,026円から38,914円に増えました。特に、加工調味料の中でも「マヨネーズやドレッシング、めんつゆ」は人気があり、消費額が増えています。手軽に使える加工調味料は、時短で食事を作りたい共働き世帯や、簡単に美味しい食事をしたい単身者のニーズにマッチしていると考えられます。
食費の節約は、基本調味料への切り替えから
加工調味料を活用することで、私たちは気づかない間に調味料への支出額を増やしています。加工調味料は、短い時間で簡単に料理が作れる便利な調味料です。その分、基本調味料と比較すると割高で、買い替えのサイクルも早くなるため、食費に占める割合も大きくなります。食費を節約したいと考えている人は、調味料の支出を意識してみましょう。時間にゆとりがある人は、基本調味料を使ってなるべく加工調味料を使わないように心掛けるだけで節約に繋がります。調理の方法を工夫することで、調味料代を他の食材に回すことができるようになるかもしれません。
とはいっても、加工調味料は忙しい私たちの味方です。便利な分、手抜きをしていると罪悪感を持ってしまう人もいるかもしれませんね。忙しい人は、加工調味料で便利を買っていることを認めてあげて、空いた時間で別の家事をするのも選択肢のひとつです。ライフスタイルに合わせて調味料の使い方を工夫してみてくださいね。
基本調味料から加工調味料への消費額の変化は、共働き世帯の増加や、便利に美味しい食事をしたいという単身者の考えにマッチしています。 いつの時代も、美味しい食事を家族に作ってあげたいという思いは変わりません。自分の生活スタイルに合わせて、調味料を上手に使い分けてくださいね。
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おさらい
- 2018年の基本調味料の年間消費額の平均は、6,547円でした。一方で、加工調味料の消費額は増加し、調味料全体の消費額も増えています。
- 加工調味料を活用することで、私たちが気づかない間に調味料への支出額を増やしています。調味料の支出を意識すると、食費の節約に繋がります。