もくじ
子どもの教育費用
子どもの幸せを願うことは、どこの国のどんな親にも共通していることだと思います。自分の宝物のように大切な子どもが、これからどんな大人へと成長していくかを想像する時間は親にとっては幸せな時間ですよね。しかし、現実的に考えてみると、子どもを育てることは幸せなことだけではありません。どんなに可愛い子どもにも、等しくお金はかかるもの。教育費をいつまでにいくら貯めるかを想定し、計画立てて貯蓄することが大切です。
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教育費用の内訳と比較
では早速、幼稚園から高校までの教育費の内訳を、私立と公立で比較しながら見て行きましょう。私立小学校の費用は公立小学校の4.9倍。小学校では6年間通うこともあり、その費用のかかり方も膨大になっていきます。公立中学と公立高校では学費の差が約10万円ほどですが、私立中学と私立高校では約130万円ほど学費の差があります。義務教育である中学校の方が教育費用が高くなっています。文部科学省 平成30年度子供の学習費調査大学に通うとなると、さらに教育費用がかさむことになりますが、大学によって学費に差があるため、どこの大学に行くのかということが重要になってきます。大学では公立大学の学費が他と比べて安いのは一目瞭然ですが、短大か4年制大学かによっても教育費用は大きく変わってきます。参考:日本政策金融公庫 教育費負担の実態調査結果(令和元年度)
学資保険とは
子どもが大きくなるにつれて学費も増加していきますが、かかる費用はそれだけではありません。学習塾などの学校外の教育費用もプラスされる場合があります。ただでさえ学費のことを考えると頭が痛いというのに、まだまだ費用はかかります。そこで、知っておくと役に立つかもしれない保険をひとつご紹介します。学資保険という保険をご存知でしょうか?学資保険とは、子どもの教育費用を貯蓄することを目的とした保険です。他の保険と同様に毎月定められた金額を払い、保険の満期日には給付金を受け取れる仕組みになっています。
学資保険の中には、親に万が一のことがあった時や子どもがケガをした時に給付金が受け取れる商品もあります。子どもの教育のための保険ですが、必要に応じてそのような保障のあるなしを検討すると良いでしょう。しかし、反面気をつけなければならない点もあります。学資保険は決して安い保険ではありません。途中で解約すると解約返戻金が、支払い保険料を下回ってしまい、損をしてしまう可能性があります。さらに子どもや親の健康状態によっては加入を断られる場合もあるため、加入する場合にはそれらの条件を充分に確認することが大切です。学資保険の選び方 返戻率はどう考える?
子どものために今しておくべきこと
現実的な話ばかりになってしまいましたが、それもこれも子どもを育てる上では避けては通れない道です。小さな体で幼稚園に通い、元気な小学生になり、中学生で大人びてきて、高校生になると自分の将来について少しずつ考えるようになります。その後、成人になればお酒を飲みながら深い話もできるようになるでしょう。そんな待ち遠しい子どもの未来のために、今できることを考えてみましょう。
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おさらい
- 年間の教育費用は、小学校で公立約32万・私立約160万、中学校で公立約49万・私立約140万、高校で公立約46万・私立約97万円がそれぞれかかります。
- 高校に比べ義務教育である中学校の方が費用が高くなります。大学は短大か4年制かによっても大きく異なります。
- 子どもの教育費用を貯めるために「学資保険」がありますが、加入の際には条件等をよく確認することが大切です。