瀬島佑介FPインタビュー

事前に準備できるものって保険くらい。でも、保険だって1週間違うだけで加入できなくなってしまうこともある

広告代理店から保険業界に転職し、10年目。
親しみやすい人柄と確かな知識に多くのお客さまを持つ。
2017年度MDRT会員資格(生命保険、金融サービス業界の最高水準とされている国際的資格)、トータル・ライフ・コンサルタント(生保協会認定FP)、相続診断士の資格を所有。

まさか、自分が給付金を受け取ることになるなんて…

まずは、ご病気が発覚したときの状況や心境を教えていただけますか。

来年40歳になりますが、スポーツをしていたこともあり、健康には自信がありました。10年も保険業界で働いていると、お客さまの給付の場面に立ち会わせていただくことも多くあったのですが、正直自分が受け取ることになるなんて夢にも思っていませんでした。保険に入っていたものの、しばらく給付金を受け取ることもないだろうな、なんて思っていました。

2017年4月のことです。元から頭痛持ちなのですが、いつもとは違う痛みを感じました。お客さまとのご面談のお約束もいただいておりましたので、通常通り仕事をしていたのですが、薬を飲んでも2~3日経っても一向に痛みがひかず、むしろ痛みが増してきていて、ある時寝ていたら痛みで目が覚めたんです。これは今までになかった痛みだと思い、脳神経外科クリニックに行きました。

検査をすることになり、MRIを撮ったのですが、10分後くらいに呼ばれると、「即、入院です」と。あまりにも突然のことだったので、現実が受け止められませんでした。

忙しくしていたこともあり、疲れやストレスのせいだろう、病院でも「何ともないですよ。気をつけて帰ってくださいね」と言われるものだと思っていました。それが、「未破裂左椎骨動脈解離」という脳血管疾患と診断されたのですから。

それは奥さまも驚かれたでしょうね。

妻も現実味を帯びていないような感じでしたね。たんたんとしているというか。実際に脳の画像データを見せてもらったのですが、明らかに左右で動脈の太さが違って。コブみたいなものもハッキリとわかりました。これがまさに頭痛の原因でした。先生にはこのまま放置していて、もしコブが破裂したら、くも膜下出血になっていたかもしれないと言われました。重度の後遺症が残るケースや、最悪の場合、死に至ることも十分ありえると…。

それは恐いですね。突然の病名宣告だったわけですが、そのときの心境はどのようなものだったのでしょうか。

まさか、ですよね。病院に行く前の月に行った健康診断ではオールA判定でしたし、血圧も一度も指摘されたことはありません。つい1週間前までは普通に仕事をしていました。今は幸いにも仕事に復帰していますが、もしかしたら、この瞬間もリハビリ中だったかもしれません。

実際に私のお客さまでも、くも膜下出血で倒れられた方がいらっしゃいます。年齢もそう変わらないお客さまで、今はほぼ日常生活に戻られていますが、リハビリ期間は私より長くかかっていましたね。

本当に病気になるということは他人事ではないと思いましたし、無理に我慢していたらと思うと今でもゾッとします。でも、いざ入院するとなったときも、まだまだ自分事には考えられていなかったように思います。

仕事復帰をするのにかかった日数は74日

いつの時点で、考えが変わったのでしょうか。

入院するとき、自分では大したことないと思っていたのですが、車いすに乗るように言われました。検査室にもよくテレビで見るようなストレッチャーで運ばれて。心拍が上がって血管に負担がかかるとコブが破裂する恐れがあるかららしいです。

それに、病院には重篤患者さんがたくさんいらっしゃいました。自分の足で歩いている方の方が少ないですし、食事も流動食だったり。入院していると一人の時間が多いので、いろいろ考えてしまうんですよね。一歩間違えればどうなっていたかわからないと思うと、一気に恐くなりました。

大部屋にいると、入院している方のご家族のご苦労が見える部分もあって。そんなとき、ふと、自分の仕事で何ができるのか?と考えました。それは、保障で守るためにも事前準備をしていただくことだなって。保険の必要性を伝えても、どうしても自分には起こらないことだろうと思いながら聞いてしまうと思うんです。でもそこを「大切なことですよ」とお客さまに対して、しっかりとお伝えしていかないといけないなと改めて思いました。

ご自身は保険に加入されていましたか?また、病気前後でお客さまへのご提案の仕方は変わったのでしょうか?

私は医療保険に2つ加入していたので、双方から給付金をいただきました。今回、自分が病気になったことで本当に必要なものが見えてきたように思います。入院当初は退院の目途もついていない状態でしたし、病気になった原因もわからないので、またなったらどうしようとか、次はもっと重かったらどうしようと思いました。

目先のことで言うと、入院費はいくらかかるのかということから、将来的には復帰してちゃんと働ける保証もなかったので、深い絶望感も味わいました。また、我が家には、7歳と2歳の子どもがおりますので、今は私が働きに出ていますが、妻に働いてもらって、自分が家に入ろうかなんてことまで考えました。

実際のところ、入院費は医療保険でカバーできましたし、一時的な出費でしたら預貯金でカバーできます。でもずっと働けないとなったら…。事実、仕事復帰するまで74日かかりました。今までも小さいお子さまがいらっしゃる家庭や働き盛りの方には、就業不能保険のご提案をさせていただいておりましたが、病気になってからの方がより熱がこもっていると思います。

1週間違うだけで保険に加入できなくなってしまうこともある

その上で、お客さまやこれから保険を検討される方に言いたいことはありますか?

誰でも1週間で状況が変わってしまう可能性があるということです。保険を検討し、もしいいなと思うものがあるのなら、1日でも早く加入された方がいいと思います。加入しないならしないでいいんです。でも、加入したくても、1~2週間タイミングが違うだけで加入できなくなってしまう可能性があります。

私の場合、ショックだったのが、自分の保険をしばらく見直せないことです。病気になってしまったので、新しい保険には加入できません。ですので、ご家族のため、お子さまのために、今保険に加入すべきなのか、切り替えるべきなのか真剣に考えていただきたいです。私は家を建てたタイミングで保険を見直していましたし、病気になる4ヶ月前にも新たな保険に加入したばかりでした。

保険を見直されていて良かったですね。では最後に、「保険」とはどのようなものだと思いますか?

心の拠り所」ですね。自分自身で事前に準備できるのって保険くらいしかないと思います。頭が痛くても、精神的にまいっていても誰も代わってくれません。それなのに、プラス金銭的にも困ってしまったら三重苦みたいなものです。

せめて、万一何かあったときには、お金のカバーはできるという安心感は持っていただきたいです。本当に困ったときに助けてあげられるものこそが保険だと思います。自分が病気になってみて、保険の良さ、大切さを多くの人にわかっていただきたいという思いがより一層強まりました。

編集後記

なかなか人には言いづらい病気のこと。今回、インタビューが決まった時点で、「自分の病気のことを話そうと思います」とおっしゃった瀬島FP。それは、病気は誰しもが突然なる可能性があるということ、病気の恐さを伝えたいという思いからでした。自分のお客さまだけでなく、もっと多くの人にその思いを届けたいという瀬島FPの仕事への情熱、FPとしての責任感の強さ・使命感を感じた一日でした。

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