市原毅FPインタビュー

息子の闘病生活で味わったお金の苦労を伝えていきたい

1972年福岡県出まれ。大手通信会社・営業、大手文具メーカー・営業、外資系保険会社の勤務を経て、FPに転身。“あらゆるライフイベントに対応するためのお金の備え方”を伝えることを使命として活動。トータルライフコンサルタント(生命保険協会認定FP)、T-PEC認定アドバイザーなどの資格を持つ。中学ではバレー、高校ではラグビーの選手として活躍。趣味は国内旅行。

息子の闘病生活で味わったお金の苦労を伝えていきたい

市原FPがファイナンシャルプランナー(FP)になろうと思ったのは、なぜですか?

お客さまとのコミュニケーションに集中したい、と思ったからです。

以前は保険会社で営業をしていたのですが、仕事上どうしても電話営業や飛び込みが必要になります。場合によっては、ご契約いただいた方に別のお客さまの紹介を頼みこんだり…。

次第に、自分がなぜこの仕事を始めたのか、分からなくなってしまったんですね。

そもそも保険の世界に入ろうと思ったきっかけは何でしょうか?

息子の闘病生活で学んだことを多くの方にお伝えし、いざという時の備えを一緒に考えたいと思ったからです。

でも現実は、アポイントをとるために、ありったけの時間とパワーを振り向ける毎日。そして実際のアポイントでは、ひたすら自社の商品を提案していました。実体験をお伝えしながら、相談にじっくり向き合うという理想から、いつの間にか遠ざかっていたのです。

そんな反省から自分の働き方を見直して、FPの道に進みました。今では準備万端でアポイントにのぞみ、2時間でも3時間でも、お客さまがお持ちの疑問に対し、納得していただけるまでお話をしています。

保険以外の相談に乗っているうちに時間が経ってしまうこともありますが、私はそれでも全然かまいません。

FPになる前、お金で苦労したことはありますか?

最初に少しふれたように、息子の闘病生活が保険の世界に入るきっかけになっています。

私には息子が3人いるのですが、今から7年前、末っ子が小児がんで入院しました。当時5歳です。4ヶ月の入院後、順調に回復して、幸いにも今はピンピンしています。

病気がわかったとき、まだ息子たちには保険をかけていませんでした。ただ、実を言うと治療費は大丈夫だったのです。最終的に約400万円かかりましたが、全額自治体に請求できたので私たちの負担はありません。

問題は生活費です。たとえば、妻が毎日看病で通院するための交通費。私が上の2人の息子たちを食べさせるための外食費。合計すると150万円ほどかかりました。もちろん全額私たちの負担です。

治療費と違い「目に見えない形で出ていくお金」のことは、案外知られていません。

私はこの時の苦労を、ぜひたくさんの方に知っていただきたいと思いました。だから保険の世界に入ったのです。

保険以外にも、将来に備えるための選択肢はたくさんある

お客さまと関わり合う中で芽生えた問題意識はありますか?

お金は、人生のあらゆる可能性と目的に対応できるように備えておくことが大切です。

そして保険は、備えの選択肢の1つにすぎません。でも「備え=保険」という人、しかもその保険に「制限」をつけてしまう人が多いのではないでしょうか。

例えば学資保険。お子さまが生まれたお客さまから、まっ先に相談を受けるのがこの保険です。学資用という制限をかけていますので、仮に浪人をしても、大学進学をやめてもお金は振り込まれてしまいます。

目の前に大金があると、本来の目的以外のことに使ってしまいかねません。そしていざという時に対応できなくなる。

「制限」をかけると、後でややこしいことになってしまう可能性があります。

これは学資保険に限らず、介護保険、医療保険にも共通して言えます。「制限」をかけず、何にでも使える自由なお金を蓄えていきましょう! 私はお客さまに、このことを訴え続けていきたいです。

保険以外の選択肢について具体的に教えていただけますか?

保険は、必要な方が、必要な時に、必要な分だけ受け取ればいい。私はそう考えています。

保険以外にも、銀行への預金、株式への投資など、将来に備える方法はたくさんあります。

くり返しになりますが、保険はその中の1つにすぎません。ですから私も保険にこだわらない提案を心がけています。

「例えば、保険は必要だと思うけれど毎月保険料を支払えるか不安…」という方。その方には「保障メインの保険を無理のない範囲で準備して、あとは銀行でコツコツ貯金しましょう!」と提案しました。

「小学5年生のお子さまが大学に入るまでに300万円貯めたい!」というお客さまには、奨学金をお勧めしました。残り7年で300万円を準備するのはさすがに難しい。「大学入学に照準を合わせるのではなく、奨学金の返済に向けて積立をしましょう」と提案したのです。

このように、保険以外の選択肢にも目を向けていただければ、きっと良い方法が見つかります。そのお手伝いをすることが、FPである私の役目です。

FPとして心がけていることはありますか?

私の理想は、1人でも多くのお客さまと「友だち」になること。そして「友だち」のネットワークを全国に広げることです。

私は中学や高校、大学の頃の友だちが全国にいるのですが、彼らと年に数回会う時は本当に楽しい。その楽しさを、お客さまとのつながりの中にも見出していきたいのです。だからこそ、自分の実体験をオープンにお伝えし、市原毅という人間を見ていただきます。

お客さまから保険以外の相談を受けた時には、とことんお付き合いするようにしています。

ある女性のお客さまからは、「なぜ彼氏はプロポーズしてくれないのか?」という相談を受けました。3時間語り合って結局答えは出なかったのですが…(笑)。次のアポイントでは、「あれからどうなりました?」と切り出そうと思います。

保険ありきではなく、保険というアイテムを通して、たくさんの方とのつながりがつくれたら最高ですね。

【お客さまの声】我々のためにも、今の仕事を辞めないでいただきたい

樋口様/東京都在住

相談したきっかけは?

現状の契約内容を見直したいと思ったことがきっかけでした。

市原FPの第一印象は?

気さくで親しみやすく、早い段階で打ち解けられたことを覚えています。

最も役立ったアドバイスや対応は何でしたか?

我々では気付けなかったり、知ることさえ出来なかった情報を得られたことや、よりライフスタイルに合った商品にたどり着けたことです。

相談前後で、お金に対する考え方はどう変わりましたか?

現在の経済状況に余裕があれば、将来のことを考え、保険での資産形成を考えていきたいと思えてきました。今更ですが、銀行の貯蓄とは比較にならないということが実感できました。株などの運用を考える時間と知識に乏しいため、保険の方がリスクが少ないと感じました。

今後、市原FPへ期待することは何ですか?

我々のためにも今の仕事を辞めないでいただきたいです。 そして、今後も我々の良きパートナーとして保険業界の情報をアドバイスしてもらいたいと思います。

編集後記

お客さまと友達になりたいと語る市原FPは、プライベートでお付き合いしているお客さまも多いそうです。戸建を購入した時には、昔保険相談を受けた電気店の店主から、家電を一式調達。ご自身と同じように3人の子どもを育てているお客さまとは「今度子ども同士を引き合わせましょう!」と盛りあがったとのこと。飾らない人柄で、相手の懐にスッと入る市原FPだからこそ、そんな関係が築けるのでしょう。

マネードクターとは、ライフプラン、保険、年金、税金など、人生において大切なお金のことを、お金のプロ・ファイナンシャルプランナー(FP)にご相談いただけるサービスです。ご相談は一度きりではなく、かかりつけ医のようにいつでもお気軽に何度でもご相談いただけます。マネードクターのFPは一人ひとりの人生を豊かにする一生のパートナーです。